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敷石のパリ カラフルなざわめきの足音へ Traversée de Paris

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詩集

敷石のパリ
——カラフルなざわめきの足音へ
Traversée de Paris

著者 清岡智比古、ミシマショウジ、佐藤由美子、管啓次郎

定価 1600円+税
104ページ B6判変型 並製
初版発行日 2018年12月22日
発行 トランジスター・プレス
ISBN978-4-902951-09-7


紹介文

◎菊地信義さん評(「毎日新聞」2019.5.12)
《4人の詩と写真6枚を綴ったノート。はしなくも本の素肌に触れる、そんな印象をまとわせる小粋な文庫版》

おぼえているかい?
そこはパリから北へ北へ進んだ
大陸の果てにある海辺の街だった
子どもたちがヒラヒラと飛び回る
黄色い蝶の群れを追いかけていた
波の音すらしないような
あの穏やかな薄い水色の海が
どこまでも遠くに続く街だ……
——佐藤由美子「蝶の記憶」より

しずかな朝のモンパルナスで
セルジュが歌っている
しずかな秋の朝にむかって
つぶやくように、ささやくように……
——管啓次郎「モンパルナス/パリについて」より

パリ5区ブシュリー通りにシェークスピア・アンド・カンパニーという書店があります。この書店のアーカイブを担当する方からのある問い合わせがきっかけとなって、4人の詩人が集まり『敷石のパリ』が生まれました。今年(2018年)は mai 68(パリ5月革命)から50年。mai 68当時、シェークスピア・アンド・カンパニーは学生たちをこっそり匿っていたことでも知られています。

フランス・パリへの旅の追憶を綴った22篇の作品、6点の写真(北井晴彦撮影)を収録。焼失前のノートルダム寺院を記録した写真は貴重なものに。

本書に収録した佐藤由美子の作品を抜粋し、写真を追加した冊子『パリの下水道』(B6判、40ページ、並製)との2冊セットでお届けします。刊行記念の付録、NU☆MAN 制作の栞は品切れとなりましたので、ご了承ください。


目次

清岡智比古
 四季を運ぶ
 パリのモハメッド かく語りき
 イノサン 無垢なるものたち
 ベルヴルへ パリで『世界』を見た日に
 ランビュトー通り 午前三時

ミシマショウジ
 パヴェ 敷石
 パンデムエルト 死者のパン
 カトリーナ
 カトリーナと若者
 セーヌ河によせて くじら

佐藤由美子
 黄色い灯台
 パリの下水道
 蝶の記憶
 蟻の頭のクスクスに捧げる詩
 Loさんと散歩

管啓次郎
 パリについて
  モンパルナス
  セーヌ 1
  セーヌ 2
  ガラス都市 1
  ガラス都市 2
  犬遊び
  カルチェ・ラタン


著者紹介

清岡智比古(きよおか・ともひこ)
『東京詩』(2009年)は、「詩人たちの東京をモチーフとした詩を、東京という都市の「地誌」として作りだそうという試み(吉本隆明)である。詩集に『きみのスライダーがすべり落ちるその先へ』(2014年)。また映画論『パリ移民映画』(2015年)、都市論『エキゾチック・パリ案内』(2012年)がある。明治大学理工学研究科総合芸術系教授。

ミシマショウジ
「詩は万人によって作られなくてはならない」というロートレアモンの言葉をもって、黒パン文庫を主宰。詩の朗読、ライブなど、友人たちと言葉と音を持ち寄りざわめきの夜を過ごす。『Ghost Songs』『詩の民主花新聞』などの zine を発行。製パン店 ameen’s oven 店主。

佐藤由美子(さとう・ゆみこ)
ビート・ジェネレーションの作家や詩人の影響を受け、詩や物語を書き始める。グラフィックデザイナーのしのやま小百合と二人で art up poetic butterfly という本やことばをテーマにしたアート活動、カフェ・ラバンデリアを拠点にトランジスタ・プレス(一人+猫)の出版活動もしている。

管啓次郎(すが・けいじろう)
詩の主題は以下の通り。地下風水と人間社会、地形および気象と人の気分、そして人間と動物との関わり。詩集に『Agend’Ars』4部作(2010—2013年)、『数と夕方』(2017年)、英文詩集に『Transit Blues』(2018年)がある。『斜線の旅』で読売文学賞受賞(2011年)。明治大学理工学研究科総合芸術系教授。

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