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黄色い象

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詩集

黄色い象

著者 仲光健一

定価 750円+税
116ページ 46判変形 フランス装
初版発行日 2007年12月16日
発行 トランジスター・プレス
ISBN978-4-902951-02-8


紹介文

ローリング、ローリング。ロック・ライフな詩人があなたに綴る手紙(英訳付)。本書は、『12 water stories magazine』2000年12月発行の No.6 winter issue に掲載された『黄色い象——Memphis TN 38152 U.S.A.——』のオリジナル・バージョン。目に見えない不安、目に見える暴力が渦巻く日々。繊細な心を失わずタフに生きるための勇気を、読む人の心にきっと伝えてくれる。

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僕は怪我で療養中に、納屋に眠っていた弁当箱サイズの古ぼけたトランジスター・ラジオを通して「バター・クランチ・キッド・ラジオショー」という海賊放送をキャッチする。
エルビスの「ミステリートレイン」とともに始まり、弱々しいノイズ混じりの放送は、やがて「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が流れ出しウルフマン・ジャックを真似た DJ が、がなり始めた。
「オイラの声が聞こえているかい、今夜もゴキゲンなロックン・ロール・ミュージックをガンガン飛ばしていくよ、ハッピーな夜にしてちょうだい!」
そんなオールドファッションなスタイルとともに、かかる音楽もオールディズ。
ビートルズを「新しいグループ」と紹介するペテンにも笑わされる。
番組の最後に DJ は、黄色い象について語り始めるのだった。
ロックンロールは全部この「黄色い象」のことを歌っているという。
「バター・クランチ・キッド・ラジオショー」は、木曜日の夜にティーンエージャーをとっくにすぎたシケたツラしたヤツらのビール腹にジャブのお見舞いをして、もう一度黄色い象を見せてやるために放送しているというのだ。
そんな黄色い象とは?
僕は、勇気と正義とロックンロールに溢れたこの番組と出会った感動を、
ロックンロールの聖地、メンフィスに留学中の親友に宛てた手紙に綴ることにした。

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radio people books(ラジオピープル・ブックス) は、超低音波な声を伝える紙のラジオ局。雨がその声を読者に届けてくれて、傘が受信機になってくれるように。中国には、「雨が降ると、懐かしい友がやってくる」という古詩があります。radio people books 第2号の『黄色い象』は、ロック・ライフな詩人があなたに宛てた手紙です。この手紙がみなさんにとって懐かしい友からの手紙のように感じてくれたらうれしいです。


著者紹介

仲光健一(なかみつ・けんいち)
1965年7月 東京生まれ
1987年から藤沢由二(ジャズピアニスト)とソングライターユニットを結成
1992年 「秋元康賞」受賞(月刊『カドカワ』主催)
1997年 EPIC/SONYオーディション合格
1999年から散文詩の創作を始める

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