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「一人」のうらに 尾崎放哉の島へ

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「一人」のうらに
尾崎放哉の島へ

著者 西川勝
発行 サウダージ・ブックス

定価 2000円+税
232ページ 46判 並製
初版発行日 2013年10月19日
ISBN978-4-907473-01-3


紹介文

「一人」で生きるとはどういうことか。これほどその本質に迫った本はない。
——植島啓司氏(宗教人類学者)絶賛

「咳をしても一人」の句から始まった放哉の島への旅は、「一人」にしがみついているぼく自身からの旅でもあった。小豆島で放哉を想いつつ、自分をふり返る。「一人」ということばをつぶやくと、とたんに「一人」のうらから別の声が聞こえてくる。
——本書より

咳をしても一人(尾崎放哉)。臨床哲学者の著者が、絶望の日々に救いを求めた放哉の俳句。放浪の俳人の「孤独」に応答し、生と死を深く見つめる思索の旅を綴るエッセイ集。小豆島出身の心理学者・浜田寿美男との対談を収録。

表紙カバーは 【リバーシブルタイプ】。カバーの裏面にも、画家・絵本作家として活躍する nakaban作のオリジナル作品がカラー印刷されています。

カバー裏の画について

「雨の椿に下駄辷らしてたづねて来た」
少し寂しくて余韻を豊かにたたえた俳句から、放哉さんが小豆島で過ごした時間を想いました。すると何故か山椿の絵が描きたくなりました。島の道に咲く、峻烈な赤い花。花のあかるさに対して葉の緑は暗くなければならないと思いました。
——nakaban(画家)


目次

プロローグ 蚊と放哉
「一人」のうらに 尾崎放哉の島へ
風の中の声
小豆島と放哉 浜田寿美男との対話
エピローグ 放哉の笑い

資料 尾崎放哉年譜


著者紹介

西川勝(にしかわ・まさる)
1957年、大阪生まれ。専門は、看護と臨床哲学。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授。高校卒業後、精神科・透析治療・老人介護の現場で看護士や介護士として働く。一方で関西大学の二部で哲学を学び、後に大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在は「認知症コミュニケーション」の研究を行いつつ、哲学カフェやダンスワークショップなどの活動にも取り組む。著書に『ためらいの看護』(岩波書店)、『となりの認知症』(ぷねうま舎)など。

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